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【学び】名目GDPの国際比較方法

こんにちは。Iori blueです。

今回は、「出口治明著 日本の未来を考えよう」で学んだ、名目GDPの国際比較方法について説明します。

目次

名目GDPとは?

国全体で生み出した付加価値の総額を意味し、国の経済規模を表す重要な経済指標です。

名目GDPの詳細については、こちらの記事にまとめています。

名目GDPを国際比較する方法は?

「為替レートで換算し比較する方法」「購買力平価で換算し比較する方法」の2種類あります。

©2021 Iori blue

為替レートとは「異なる通貨が交換されるときの交換比率」を意味し、為替の需要(買いたい量)と為替の供給(売りたい量)で決まります。イメージは次のとおりです。

©2021 Iori blue

購買力平価とは「二国間の物価の比率で決定される為替レート」を意味し、PPP(Purchasing Power Parity)とも呼ばれます。イメージは次のとおりです。

©2021 Iori blue

これまで、名目GDPを国際比較する際は「為替レート換算」が一般的でしたが、現在は「購買力平価換算」がグローバル スタンダードとなっています。

なお、購買力平価換算の経緯や考え方については、こちらの記事がわかりやすいので、おすすめです。

総務省|統計制度|国際比較プログラム(ICP)への参加

ハンバーガーで丸わかり。物価が為替レートを決めるワケ

購買力平価換算がグローバル スタンダードである理由

為替レートには、次の二つの問題があるためです。

©2021 Iori blue

これから、詳細について説明します。

問題1:国内の物価が反映されない

日本とアメリカの貿易を事例に、貿易と為替レートの関係をまとめると、次のようになります。

©2021 Iori blue

このように、貿易の対象になるものは外貨との換金が発生するため、為替レートに反映されますが、貿易の対象にならない国内の物価は、外貨との換金が発生しないため、為替レートに反映されません。

問題2:国際投資の影響を受けやすい

日本とアメリカ間の投資を事例に、投資と為替レートの関係をまとめると、次のようになります。

©2021 Iori blue

このように、国際投資をおこなうと、外貨との換金が発生するため、為替レートは変動します。投資金額が大きくなるほど、為替レートの影響も大きくなります。

以上のような問題を為替レートは抱えているため、現在は購買力平価での換算がグローバル・スタンダードとなっています。

各国の名目GDP比較結果

各国の名目GDPを為替レート、購買力平価それぞれで換算し比較すると、次のようになります。

(出所) IMF World Economic Outlook (WEO) database(2021.10月)をもとに Iori Blue作成

物価の安い国(中国やインド等)ほど、購買力平価で換算すると名目GDPが大きくなることがわかります。このように、購買力平価換算は物価の安い国が有利になる特徴があるなど、万全の指標ではありません。しかし、IMF(International Monetary Fund:国際通貨基金)や世界銀行などの国際機関では、購買力平価換算での値がごく当たり前に使われています。言いかえれば、世界の市民は購買力平価で換算した名目GDPをもとに、各国の経済規模を見ています。

ですので、購買力平価で換算した名目GDPという指標が正しいかどうかよりも、世界がどの指標で見ているかを理解し、その指標で国際比較していくことが重要となります。

各国の名目GDPデータ取得方法

IMFのdatabeseから取得できます。詳細はこちらの記事にまとめています。

今回は以上です。それでは。

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