MENU

【学び】名目GDPと実質GDPの違い

こんにちは。Iori blueです。

今回は、「小宮一慶著 「名目GDPって何?」という人のための経済指標の教科書」で学んだ、名目GDPと実質GDPの違いについて説明します。

目次

GDPとは?

ある地域で生み出された付加価値の総額を意味します。GDPの詳細については、こちらの記事にまとめています。

名目GDPと実質GDPの違い

両者の違いをまとめると、次のようになります。

©2022 Iori blue

なぜ、実質GDPが必要かというと、名目GDPだけでは経済成長しているかわからないためです。例えば、名目GDPが前年比で増えていた場合、その要因は最終製品やサービスの売上が上がった(=経済成長した)からなのか、それとも貨幣価値が下がった(=インフレが起きた)からなのか、名目GDPだけではわかりません。

©2022 Iori blue

ですので、経済成長率を見るときは、貨幣価値を一定と仮定した(インフレ・デフレ要因を排除した)実質GDPが必要になります。

名目GDPと実質GDPからわかること

① 経済規模はどの程度か

名目GDPを見ることで、その国の経済規模がどの程度か把握できます。例えば、日本の名目GDPを整理すると、次のようになります。

(出所) 内閣府「2020年度国民経済計算年次推計」をもとに Iori Blue作成

このグラフから、2020年時点での日本の経済規模は538兆円だとわかります。このように、名目GDPを見れば、その国の経済規模を把握することができます。

なお、経済規模を国際比較する場合は、名目GDPを比較可能な数字へ換算する必要があります。換算の仕方については、こちらの記事にまとめています。

② インフレかデフレか

名目GDPと実質GDPの金額を比較することで、ある基準年に対して、インフレかデフレか把握できます。例えば、2020年の日本の名目GDPと実質GDPを比較すると次のようになります。

(出所) 内閣府「2020年度国民経済計算年次推計」をもとに Iori Blue作成

2015年連鎖価格とは「名目GDPを、2015年の貨幣価値に換算した場合の価格」を意味します。両者を比較すると、名目GDPの方が実質GDPに比べ、10兆円(1.9%) 高くなっています。これは、2020年が2015年に比べ、1.9%インフレだったことを意味しています。

一方、2013年の日本の名目GDPと実質GDPを比較すると、次のようになります。

(出所) 内閣府「2020年度国民経済計算年次推計」をもとに Iori Blue作成

今度は、名目GDPの方が実質GDPに比べ、19兆円(3.8%)低くなっています。これは、2013年が2015年に比べ、3.8%デフレだったことを意味しています。

まとめると、次のようになります。

(出所) 内閣府「2020年度国民経済計算年次推計」をもとに Iori Blue作成

なぜ、インフレだと「名目GDP>実質GDP」となり、デフレだと「実質GDP>名目GDP」となるのか、リンゴを事例に説明すると次のようになります。

©2022 Iori blue

このように、 名目GDPと実質GDPの金額を比較すれば、ある基準年に対して、インフレかデフレか把握することができます。

③ 経済成長率はどの程度か

実質GDPの変化率を見ることで、その国の経済成長率はどの程度か把握できます。例えば、日本の実質GDPを整理すると、次のようになります。

(出所) 内閣府「2020年度国民経済計算年次推計」をもとに Iori Blue作成

2009年に着目すると、リーマンショック影響で変化率が-5.7%となっており、2009年は前年比でマイナス成長だったとわかります。一方で、2010年に着目すると、変化率は+4.1%となっており、2010年は前年比でプラス成長だったとわかります。このように、実質GDPの変化率を見ることで、その国の経済成長率を把握することができます。

日本の名目GDPと実質GDPデータの取得方法

内閣府のホームページから取得できます。詳細はこちらの記事にまとめています。

今回は以上です。それでは。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる